Startup Weekend For Games Nagoyaに参加してきた(プレゼン〜パーティ)

Startup Weekend For Games Nagoya プレゼン〜パーティ

これは、Startup Weekend For Games Nagoyaに参加した三日目のプレゼン〜パーティに関するブログです。前日までの内容は以下のURLを御覧ください。

ここまでのあらすじ

扉守りに導かれ、期せずして出会った三人の勇者。カードとボードに遮られた闇のトンネルを抜け出した彼らは、魔法と少女であふれる世界に到達する。「作る者」と「愛でる者」の双方が、試練を超えるための手がかりを三人に与えた。そして数多の「賢き者達」の言霊を紡ぎ合わせ、ついに伝説の「ももいろみるくちょこ」を作り上げたのだ。勇者達よ、最後の戦いは近い。彼らに幸あらん事を!

プレゼン準備

写真: 今から最終プレゼンテーションご始まります。#swnagoya

発表順は、ちょっとしたゲームで決める事になりました。即興で決まったルールは次の通り。

  • 1〜100からすきな数字を各チームで選ぶ(相手チームには分からない)
  • 小さい数字を選んだチームから発表順を決められる
  • ただし最も小さな数字を選んだチームはドボンとなり、選択権はなくなる

ちょっとした駆け引きが、ゲームがテーマのStartup Weekendイベントを盛り上げます。プレゼンを作る中で、チーム名は「CC Platform」にしました。CreatorとConsumerの頭文字を取っています。CC Platform社の発表順は、5チーム中4番目。デザイナーが遅れて合流する事情があったので、なかなかの好位置です。

各チームの発表がありますが、正直自分の発表がどのようになるのかばかりを考えていたので、あまり集中して聞く事はできませんでした。その他のチームのみなさま、ごめんなさい。そしていよいよ自分たちのチームの出番です。

プレゼン中

写真: 4組目「ももいろミルクチョコ」。#swnagoya

プレゼンのやり方は人それぞれですが、堂々としてないとだめなことだけはわかります。発表している時は頑張って前を向いて発表していたつもりですが、この写真が正しければ結構下を向いているんだなと、反省仕切りです。多分、発表者が手元のリモコンでプレゼンを操作するスタイル自身がよくないのでしょう。たった今わかった、反省点です。

それにしても、プレゼン中はできないことでもできるというくらいの気持ちで臨まないといけないのに、やはりどこかでハッカーの嗅覚が残ってしまうものです。ジャッジのお一人からのゲームバランスに関する質問には、「なんとかなるだろう」みたいな答えをしてしまった気がします。「すでに解決策は用意している。気にしないで欲しい」くらい適当な嘘をさらりと言えるくらいになりたいものですが、こればかりは場数を踏むしか無いのでしょうか。しかし、プレゼンにかける時間や質疑応答などはやり切った感がありました。

ジャッジ

全ての発表が終わったら、ジャッジの方は一度別室に移動して順位づけを行います。この間、ファシリテーターのリーさんやメンターの方から総評をいただきました。結構自分の中では「これは優勝できるんじゃないか」という手応えがありましたが、残念ながら優勝は「先行+」をプレゼンしたチームに決まりました。

しかし不思議と悔いはありません。なぜならばプレゼンが始まる前の時点で、優勝よりももっと価値のあるものを手に入れていたからです。それは「自信」です。例えジャッジの人に選んでもらえなくても、自分はこの案はうまく行くと信じられるし、そこにたどり着くまでのプロセスにも信憑性はある。そう思えたのです。つまり誰がなんと言おうとも、この案は成功するはずだと自分を信じる事ができたのです。

これが今回のStartup Weekendでの大きな大きな収穫だったと思います。

もちろん、この自信が裏返ると「思い込み」という失敗につながるとは理解していますが、それでも思い込みかどうかは失敗してみないとわからないわけです。始めるのが先か失敗するのが先か、これは起業における永遠のパラドックスでしょう。

パーティ

プレゼンが終われば、お楽しみのパーティです。MyCafe錦通店には、なんとバーが設置されていて、会場内でパーティが始まりました。会場では、プレゼンを戦った他のチームの人たち、ずっとチームを導いてくれたメンターの方々、そして誠実にジャッジメントををしていただいたジャッジのみなさま。全ての人と話をする事ができます。これも、参加した人たちだけの報酬です。自分としては、普段なら話す機会も作れないような方々とお話しをしたり、名刺を交換したり、facebookで友だちになったりなど、新しい人脈を作る事ができました。中には、今の企画を実現する場所がなかったら、企画ごとウチにきてもいいよ、などと言ってくれる方もいました。大分飲まれているはずなので、お言葉だけありがたく頂いておきつつ、それも悪くないなと思う自分も多分酔っていたのでしょう。

こうして54時間の長い長いイベントは、ついにフィナーレを迎えたのでした。

後日談

次の日、眠い目をこすりながら会社で働く自分。手元には、昨日のプレゼン資料が印刷してあります。幸いにも現在はゲーム会社で働いているので、イベントが終わった後もインタビューをする事ができるのです。何人かの人にプレゼン資料を説明したところ

  • いいビジネスモデルだね。あとはゲームかな
  • 着眼点がとてもおもしろい。あとはゲームかな
  • この場にどれだけ人が集まるか見てみたい。あとはゲームかな

いうもっともな評価をいただいています。

ファシリテーターのリーさん曰く「イベントの最終日にもっとも高まったエネルギーは、5日間で0に戻ってしまう。それまでに事を起こせるかどうかが鍵だ」という話を聞いています。イベントに参加するまでは、ちょっと起業のプロセスについて勉強するかという軽い気持ちでしたが、イベント参加後にはリアルに仕事の中で形にしたいという思いを持つようなエネルギーをもらいました。どれだけの人がこのブログを読んでくれるかは分かりませんが

Startup Weekendは、起業家の卵を孵化させるすばらしいイベントであること

が伝わればいいなと思いつつ、体験記を終わりたいと思います。

 

最後になりますが、Startup Weekendを開催してくれたファシリテーターのリーさん、参加者のよき話し相手となってくれたメンターやコーチの皆さん、誠実なジャッジメントをしてくれたジャッジのみなさん、陰ながら参加者を支えてくれたオーガナイザーのみなさん、MyCafeのスタッフのみなさん、スポンサーとなってくれたワンダープラネット株式会社のみなさま、その他Startup Weekendを支援してくれた全ての関係者の方にお礼を言いたいと思います。ご恩は起業家になることで返したいと思います!

Untitled